親父と呼んだことがない親父と、この1年半よ
こんな時だ。
親父に電話した。
会話するのは5ヶ月ぶりくらいだが、ちゃんと話をするのは一年半ぶりくらいだ。
親父は現場仕事なので遅いこともあるが、20時を回った今は終わっているようで落ち着いた雰囲気の声が耳元にあった。
親父が電話に出た瞬間、涙が溢れてきた。(書いている今も潤んでいる)
今まで直接話せなかったことを電話で話した。
前の仕事を辞め、学校に通った後、今は個人事業主としてアプリを作っていること。
話しながらこの1年半を振り返っていた。
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思えばこの一年半で色々なことがあった。
振り返れば、ところどころ辛い思いはしていたような気がする。
1年で最初の仕事を辞めた時は、周りの反対もあったが割と楽観的だった。
だが、資金が減っていく中で徐々に焦りが芽生えてきた。
転職活動もうまくいかない日々だった。
そんな中で見出した今のアプリのアイデアだった。
自らの転職活動中の不満を解決する。
それからバイトしながらプログラミングの学校に通い、
アイデアを実現させるべく奮闘した。
つもりだった。
おれはその年の初めに運命的(まさに)に出会った彼女と、
まるで大学生のような生活を楽しんでいた。
正直プログラミングに全集中していたかと言われると、イエスとは言い難い。
情けない。。。
常にどこか心の中に彼女がいて、しょうがないと思っていた節がある。
夏が過ぎ、秋が来た。
渋谷のTech系イベントに参加するため、東京に飛んだ。
2、3日の滞在だったが、遠距離の彼女と会ったりもした。
純粋に楽しんでいた。
冬になった。
新しい出会いは多く、今アプリを一緒に作っている2人とも出会った。
力不足ながらも段々形が見えてきたアプリに興奮していた。
だが今年の1月プレゼン大会、出場は叶わなかった。
めちゃくちゃ落ち込んだ。
これからどうすれば。
しかし、幸運なことに別のプレゼン機会を得ることができ、それが後々資金を調達するきっかけとなった。
プレゼンの時、思ったよりも評価が良くて、あまり期待してなかった反面めちゃくちゃ嬉しかった。
結果的に資金を得られたのは8月だった。
7月の本プレゼンまでは資料作り、プロトタイプのブラッシュアップ、各関係機関とか色々な所に顔を出していた。
その間はなんとか食いつないでいた感じ。
彼女ともよく続いていたと思う。
そして8月、9月。
夏だったが、彼女とはどこかに行った記憶がない。
やったことと言えば、ご飯を食べて一緒に寝る。
そればかりだったと思う。
そして10月。
かつての無人島の近くで1つ歳をとった。
その5日後、彼女からの最初の別れ話。
そして性の病。(完治)
さらに交通事故。
財布も失くしかけた笑
半端じゃない流れだ。流石にこたえた。
彼女とはつい先日会って話して別れた。
おれに色々と原因があった。遠距離で1年半もよく付き合っていたと思う。
ありがとう。
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親父とは前の仕事を辞める時に、辞めることが決まってから伝えた。
それが良くなかった。
まあ当然だ。
辞めたあと、しばらくして転職活動が始まる。
母とは何度も約束を重ねてはそれを破り、自分が生きやすい方に向かって行った。
だが、おれも心のどこかでそれを良しとしてない部分はあった。
人生はストレートに生きようとするのは難しいが、それに抗うことはできる。
当時のおれは抗うのではなく、自分の道を切り拓こうとしていた。
母からすれば、そんな息子が何も考えず楽に怠けているように見えたのだろう。
そう見えるかもしれないとは分かっていた。
現におれは彼女とチャラついていたことはあった。
だが、自分自身が不器用で融通の効かない人間だと誰よりも知っていたから、自らの道を開拓していくことしかできないと分かっていた。
そんなおれが話していない去年の話を、親父はちょくちょく聞いていたようだった。
電話で、親父はおれが今やっていることを否定しなかった。
先のことを考えろと。ただそういう話をした。
本当にありがたかった。
ずっと泣いていた。
たまに帰ってきては少し話すくらいで、
おれの状況のことは詳しく聞いてこなかった親父。
全然話せなくて情けないし今更だけど、ありがとうと伝えたい。
おれはまだ親父と言えないな。
1番辛いのは今。
他の仕事でもちょっとしたトラブルがあって、なおおれに畳み掛けてくる、笑
だが、おれもここから上がっていくぞという気概だ。
1つ1つクリアしていく。
確実に。
なぜだろう。
昔から自分のことを話すと、いつも涙が出てきてしまう。
悲しいのではなく、情けないような。
言いたいことを言って、やりたいことをやっているように見えて、
実は自分は一杯一杯な所があるというのは、段々分かってきた。
些細なことも自然に感じ取っている。
正直きつい。
それを実際に表現しようとすると涙が溢れてくる。
ここにきて、この1年半を振り返り正直になれた。
今起こっていることは正直起きてほしくなかったけど、
起きてしまった以上受け入れていくしかない。
そしてここから何かとてつもない素晴らしく良いことが起こると
そう確信している。
こういうことがあって、
この後絶対に何かある。
そう確信している。
だからめちゃくちゃ楽しみだ。
乞うご期待!